エンドレス・アドベンチャー ~7体の龍神~
第四話:決着
エヴィンが目を覚ますとそこには青空が広がっていた。。。
どうやら、木に引っかかったらしい。
ところどころで、記憶がぼんやりしている・・・。
エヴィン「俺・・・どうして・・・?」
体を少し動かしたら、木の上から落ちてしまった。。。
どうやら、風龍の一撃はみねうちだったらしい。
それでも、体はズキズキする・・・。
エヴィン「あいつは・・・どうへ行ったんだ・・・?」
風龍「やっと目が覚めたか」
その言葉に、エヴィンは驚いて風龍から離れる。
エヴィン「俺を、どうしたいんだよ!
中途半端な攻撃をして!答えろ!」
それを聞いて、風龍はあの剣をもう一度握った。
風龍「その答えは、戦いの先にしかない。
恐怖を捨てろ!そして覚悟しろ!」
その言葉の後に、空から無数の剣が降り注いできた!
一本一本違う形をした剣は森のあちこちに刺さった。
風龍「どれでも、好きな剣を使え」
エヴィンは無言で近くにあった剣をつかんで走り出した!
エヴィン「第二ラウンドのはじまりだ!」
剣同士がぶつかって火花を散らす。今回も、圧倒的に風龍が優勢だった。
エヴィンは叫びながら剣を振り回す。
風龍「戦いの最中に声を出すとは、余裕だな」
エヴィン「うるせぇ!」
風龍「恐怖を捨てろといったはずだ!
何を恐れている!」
エヴィン「うるせぇ!」
風龍「恐れているのは死か!?
それとも、友を失うことか!?」
その言葉で、エヴィンは攻撃をやめて剣を地面に落とした・・・。
金属音がムダに高く聞こえる。。。
エヴィン「俺に、どうしろって言うんだよ!
俺は、どうしたらいいんだよ!」
風龍は、静かに語りかける。
風龍「強い心を持て。。。恐怖にも屈しない強い心を。。。
その心が、お前の矛となり盾となる。。。」
エヴィン「強い・・・心・・・」
エヴィンの目が変わった。風龍は微笑む。
時が止まったように長く感じた。
いろんなものが見える・・・空気の流れ、草木の音、大地の呼吸。
全てが、自分にエネルギーをくれるようだった。
エヴィン「てめぇを、倒す!」
エヴィンは、一番大きな剣を掴んだ!
エヴィン「あぁぁぁぁぁ!」
そして、エヴィンの剣と風龍の剣がぶつかる。。。
その威力はまるで・・・
嵐が来たようだった。。。
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